母乳で育った赤ちゃんは賢い!
2013.07.01更新
みなさまだんだんと暑くなってまいりましたね
いかがお過ごしですか?
今回のテーマは、
以前お伝えした、腸内環境からの赤ちゃんの脳の発育に関する記事です
「なぜ 食べ物で脳が変わるのか」
今まで母乳で育った場合、思春期あるいは成人になってから認知機能が高いことが報告されていました。
今回、MRIスキャン(赤ちゃん用の特殊型)を用いて、生後10カ月~4歳の小児133人の脳の成長を調べた研究が発表されました(NeuroImage Volume 82, 15 November 2013, Pages 77-86)。
2歳までに、3カ月以上母乳のみで育てられた小児は、調整乳のみ、または調整乳と母乳を併用した小児に比べ、脳の重要な部分での発達レベルが高いとうい結果でした。
このような成長は、言語、情緒機能、思考能力などに関わる脳の領域で最も明白でした。母乳で育てられた小児とそうでない小児を比較したところ、白質(神経線維の通っている場所)の成長におよそ20~30%の差があることも判明しています。
脳の画像診断に加え、年長児に思考能力の試験を実施した結果、母乳で育てられた小児では言語能力、運動管理能力、視覚が向上していたといいます。
1年以上母乳で育てられた小児は1年未満の小児に比べ、特に運動能力を制御する脳の領域での成長が有意に大きい結果でした。
なぜこのような差が出るのでしょうか?
その説明のひとつとして、腸内細菌が脳の機能に影響しているという最新の知見があります。
18歳~55歳の女性36名を対象に、プロバイオティック(乳酸菌など)を含んだ発酵ヨーグルトを1日2回食べたグループと食べていないグループに分けて1ヶ月経過をみました(Gastroenterology. 2013 Jun;144(7):1394-1401)。
この試験前後で脳のMRIスキャンを調べたところ、ヨーグルトを摂取していたグループでは、感情と感覚を最終処理する部位の活動が低下していたのです。
その一方で認知機能の中枢との連結性が高まっていました。プロバイオティックを摂取したひとの脳がより落ち着いているという解釈が成り立つかも知れません。
この研究では、食べるもので腸内細菌の変化が起こり、それがなんと脳にまで影響することが立証されています。
食べ物が脳にまで影響することがこの2つの研究で示されました。
赤ちゃんはしっかりと腸内細菌を養うためにも母乳で育てることが肝要ですね。
最近、凶悪な犯罪やすぐ切れる人間(我慢ができない)が増えています。
自閉症、統合失調症、うつ病、多動症などの脳機能の問題の解決のヒントはこんなところに隠されているかも知れません。
赤ちゃんは母親の産道を通るとときに、お母さんからの腸内細菌などをもらって出てきます。
そのあと、母乳から色々な複雑な栄養素を接種し、腸内の細菌も育っていきます。
お母さんの腸が赤ちゃんの腸や脳を作るのです。
腸が綺麗だと、脳にも良い影響をあたえます。
年齢、性別関係なく、腸を綺麗にする事を心がけたいですね
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