院長 藏前勝彦
略歴
- 1973年 大阪歯科大学卒業
- 1989年 解剖学の博士号を取得(大阪歯科大学)
◆大阪歯科大学非常勤講師
所属学会
- 日本咀嚼学会
- 日本矯正歯科学会
- 日本歯周病学会
- 日本歯科基礎医学学会
- 日本歯科審美学会
- 日本アンチエイジング学会
- 日本法歯科医学会
- 日本ヘルスケア研究会
- Er:YAGレーザー臨床研究会
- 日本臨床歯科インプラント協会(認証医)
- 日本糖尿病学会
院長挨拶
蔵前歯科診療所は、ここ今福で30年以上診療を続けてまいりました。今では、地元の患者さんはもちろん、遠方の方も来てくださいます。
私は、「人間は一生自分の歯で過ごすのが一番」と考えております。ですから、患者さんの歯も出来るだけ抜きたくありませんし、神経もなるべく取りたくありません。そもそも、人間の体の一部の形を変えてしまうのは、後々トラブルになる確率が高いのです。神経を抜いてしまえば、歯は「異物」になってしまいます。
そうは申しましても、患者さんの健康のためには、やむを得ず歯を抜かなくてはならない場合もございます。そのようなとき、私たち蔵前歯科診療所では「当院のコンセプト」メタルフリー(口の中に金属を使わない治療)で補ってまいります。
「一生自分の歯で 自然歯 イズ ベスト」―これが、私たち蔵前歯科診療所のモットーです。
歯科治療ではずした金属を使ってユニセフ募金
皆さんは、歯科治療を受けてブリッジや冠、インレーなどと呼ばれる金属を外したとき、金属を受け取っていますか?お金を払って入れた金属だからと返してもらっても、他に使う用途がないので、捨ててしまったり、引き出しの奥にしまいこんでいたりするのではないでしょうか。あるいは、「外した金属なん て、返してもらってことがない」という方も多いと思います。
じつは、歯科治療で使う金属は、金や銀、白金(プラチナ)、バラジウムといった金属を含有した合金でできています。使用する金属によって含有物が異なり、 保険外で使用される金属は金や白銀の含有率が高い傾向にあるそうです。そのため、外した金属は貴金属を含んでいる貴重品。当院ではそれを集めて、社会貢献運動をおこなっています。
弱い立場の子どもを守りたい
当院の院長は、治療で外した金属を利用して、20年以上前からユニセフ募金を始めました。
若いころは、患者さんから承諾を得ていただいた金属は、ある程度集まれば業者に渡して金属に精錬してもらっていました。ところが、精錬すれば業者から現金が支払われます。「患者さんが治療費を支払って入れた金属で収入を得るのは居心地が悪い」と考えた院長は、金属を外すと必ず患者さんに返すようになったそうです。なかには「こんなものもらっても使い道がない。処分してほしい」という患者さんもいるそうですが、「いいえ、もともとあなたのものなんだから、持って返ってください」と固辞してきました。
自身も病気を経験したこともきっかけになり、院長は何か具体的な社会貢献をしたいと考えるようになりました。「大金をはたいたり、身を投じてまでの社会貢献はできないけれど、私にできることは何かないだろうか」と考えた院長は、金属のことに思い当りました。
「金属を外したときに患者さんに返しても、その後、有効利用してもらっていると思いませんでした。もし患者さんに協力してもらえたら、金属を精錬して得たお金を寄付できるかもしれないと考えたのです。どんな社会貢献をしようかと考えたときに、やはり世界で一番立場が弱い子どもを救いたいと思いました。子どもは一人で生きていけません。経済的に恵まれている日本でも、子どもが虐待や性的暴力などの犠牲になっている。少なくとも、食べ物、医療、教育が子どもに提供されることが基本です。私自身、歯科医として生きてこられたことへの感謝の気持ちを返したいという思いもありました。そこで、患者さんの協力を願ってみようと決心したのです」
歯科医療関係者の社会的地位向上につなげたい
まず、院長は金属を外した患者さんに、「精錬すれば現金に換えることができ、それをユニセフに寄付している」と説明し、よければ提供してほしいと呼びかけました。じつは、多くの患者さんから嫌がられるのではないかと、最初危惧したそうです。しかし予想に反し、9割ほどの患者さんが、気持ちよく寄付してくれました。なかには、「これまでに返してもらった金属も家に眠っているだけなので使ってください」と持ってきてくれた患者さんも数名いて、患者さんの気持ちのなかに「何かの役に立ちたい」という思いがあることを強く感じたと言います。
そうやって集まった金属は、年に1~2回まとめて業者に渡します。金属は時価で単価が決まるので、精錬して分析された結果が文章で報告されます。そして計算された金属全額をそっくりそのままユニセフに寄付すると、ユニセフから「蔵前歯科診療所患者さんご一同様」宛ての領収書と感謝状が発行され、診療所の受付窓口に掲示してあります。
院長は予防治療に力を入れているので、できるだけ詰め物はしない方針。それだけに、金属を外すことも他院と比べれば少ないほうだそうです。それでも、年間の寄付額は20~40万円になるそうです。年間30万円としても、1000軒の診療所が力を合わせて取り組めば、年間3億円。とても大きな社会貢献へと発展します。
院長は「賛同してくれる歯科医が増えれば、とても大きな力が発揮できます。別にユニセフに限らず、社会のためになることであれば、何でもいいと思うのです。そうして、歯科医療関係者の社会的レベルも高まれば言うことはありません。大きなうねりへと発展していければと思っているのです」と思いを語ってくださいました。
外した金属を利用して、このような取り組みに発展できることを私たちも初めて知りました。全国に約68,000軒もある歯科診療所。1割の診療所が取り組んだとしても、莫大な金額になります。大きな取り組みへと発展すればと願わずにはいられません。
医師紹介
医師 藏前尚子
略歴
- 大阪歯科大学卒業
所属学会
- ICD国際歯科学士会 日本支部会員フェロー
日本アンチエイジング歯科学会 認定医 理事
日本アンチエイジング歯科学会認定 サプリメントアドバイザー、バクテリアセラピスト - 日本オーソモレキュラー医学会 会員
第9期 分子整合栄養医学講座 修了
日本ニュートリション協会 米国ISNF認定サプリメントアドバイザー - 日本臨床アンチエイジング研究会 理事
- 日本抗加齢医学会 会員
- NARD JAPAN ナードアロマテラピー協会認定 マディカルアロマアドバイザー
診療所紹介
バリアフリーにも気を使った院内環境
車いすの方や、身体の不自由な方への配慮を考えたバリアフリーな院内です。
停電時でも安心!電気自動車完備!
蔵前歯科では、停電時でも安全に診療ができるように電気自動車を診療所内に完備!
もしもの時にも安心です。
蓄電池兼、往診車として大活躍中のリーフです!!
配給電システム搭載で、停電時も関係なく診療を行うことができます。
電気自動車は大容量のバッテリーを搭載しています。
蓄えた電力を車を走らせる役割だけでなく、診療所へ給電する仕組みとなっています。
もしもの停電の際に診療所への電力供給を助けてくれたり、
電力需要の低い夜間に蓄えた電力を電力需要の高い昼間に使うことで、電力使用のピークシフトに貢献することができます。